この記事では「1on1ミーティング」は何のためにやるのかについて紹介します。
1on1ミーティングを実施する目的がわからない。なんとなく会社としてやらなければいけないことだからやっている。 ということに悩まれている方の参考になれば幸いです。
はじめに
こんにちは 悩みや不安を前向きな行動に変える内省の専門家のタカシユウトです。
組織論、特に内省についての研究をし、ウェブサービスの開発やワークショップの開催をしています。
このブログでは、日々学んでいる組織論や内省(リフレクション)の実践方法に関する情報、仕事で学んだことを不定期で掲載しています。また、エンジニアとしてキャリアを積んできた経験からITを使った自動化の情報等も掲載しております。
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1on1ミーティングは誰のための時間か?
まず初めに、1on1ミーティングは誰のための時間なのでしょうか?
マネジャーがメンバーの仕事の進捗確認を行うための時間ではありません。1on1ミーティングはメンバーとして働く一人ひとりのための時間です。
1on1ミーティングを行う目的は何か?
1on1ミーティングを行う目的は主に2つです。
- 信頼関係の構築
- 学習の促進
では、詳しく確認していきましょう。
1. 信頼関係の構築
一つ目の目的は 「信頼関係の構築」 です。
組織として高いアウトプットを出すためには
- 誰もが平等に話す機会がある
- 自由に発言できる
- 否定されない
これらの条件を満たす必要があります。
1on1ミーティングを行う目的はメンバーのための時間ですので、マネージャーがメンバーに対して一方的に話をするという状況は回避しなければいけません。色々と要求をしたいといった気持ちがもしある場合は、そこをぐっとこらえて、まずはオープンな姿勢でメンバーの話を聴く姿勢を持つことが1on1ミーティングの第一歩となります。
そして、様々な思いを持って働いているメンバーの声を丁寧に聞くことで、自由に発言しても良いんだという雰囲気を作り、信頼関係に基づいたより活発な意見交換ができるようになることが1on1ミーティングの目的の一つです。
2. 学習の促進
二つ目の目的は 「学習の促進」 です。
人が本などの知識から学べることには限界があります。そういった学びももちろん大切なのですが、日々の経験を丁寧に振り返り、腹落ちしたときに深い学びが生まれます。1on1ミーティングでは、仕事の経験から内省を促し、深い学習へと導いていく姿勢がマネージャーに求められています。
このように過去の経験を振り返って学びに変えていくサイクルのことを「経験学習モデル」と言いますが、一人で振り返ってもうまく分析できないということは往々にしてあるので、そこをいかにマネジャーがサポートできるか腕の見せ所です。
そして、時には過去についての話だけでなく、未来についての話も1on1の中でできるのが理想です。
例えばメンバーが将来どのような仕事をしたいと思っているのかや、チャレンジしてみたいと思っていることなどコーチングをする気持ちで対話をすることでメンバーの内省は促されます。
具体的にどういうことを話せばいいの?
そうは言っても具体的にどのように会話をすればよいのかわからないということもありますよね。
1on1で話さなければいけないテーマというのは特定されたものではありませんが例えば次のようなテーマで会話を進めてみるのはいかがでしょうか?
- 困っていること
- 将来のキャリアについて
- 挑戦したいこと
- チームに対して思っていること
- 個人の話(近親の体調等)
- 職場の人間関係
- 他チームとの連携
- 問題を未然に防ぐための情報
- マネージャ自身へのフィードバック
- 様々な相談や意見
- 前回の宿題 etc...
この中でも特に、メンバーがマネジャー自身に行動についてどう思っているのかは時々聴いてみても良いのではないかと思います。本当はこうしてほしいと思っているという本音が自然に話せるような関係になっていれば、心理的安全性があり自由な発言が許されているとメンバーは感じていることでしょう。
このように様々なテーマについてメンバーの方と会話を行ってみてください。一番大事なのは 自由に発言ができる関係 があること。そして、1on1ミーティングの中で 「気づき」や「学び」 が生まれるのが理想ですね。
それでもやっぱり1on1ミーティングが苦手というとき
1on1ミーティングで気づきや学びを促すのが大事ということがわかってもやっぱりうまく会話を進められないという方はフレームワークの力に頼ってみるのもおすすめです。
私が提供している「リフクラ」というウェブサービスでは様々な対話のテーマの選択と問いかけのサポートを行ってくれるツールです。
一人で内省を深めることにも使えますが、1on1ミーティングで会話をしながら入力してもらうというやり方も非常におすすめです。是非1on1ツールのサポートとしてご利用ください。
▼効果的な内省(リフレクション)を支援するウェブサービス「リフクラ」
まとめ
いかがでしたでしょうか。改めて内容をまとめますと次のようになります。
- 1on1ミーティングはメンバーのための時間。
- 1on1ミーティングの目的は 「信頼関係の構築」 と 「学習の促進」
- どうしても苦手な時はフレームワークに頼ってみるのもあり
ぜひ効果的な1on1ミーティングに向けた会話をやってみてください。
Appendix(付録)
「1on1ミーティング」について学びが深まる参考ページ
- 効果的な 1 on 1 ミーティングのためにマネージャができること
「1on1ミーティング」について学びが深まるおすすめ書籍
ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法
1 on 1 ミーティング――「対話の質」が組織の強さを決める
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