良い内省と悪い内省って何が違うの?

内省

この記事では内省(リフレクション)のうち良い内省と悪い内省の違いについての考えをお伝えできればと思っています。

はじめに

こんにちは 悩みや不安を前向きな行動に変える内省の専門家のタカシユウトです。

組織論、特に内省についての研究をし、ウェブサービスの開発やワークショップの開催をしています。

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内省と反省の違いについて

改めてになりますが内省は反省とは違います。まず辞書的な表現を確認してみます。

反省とは

1 自分のしてきた言動をかえりみて、その可否を改めて考えること。「常に反省を怠らない」「一日の行動を反省してみる」
2 自分のよくなかった点を認めて、改めようと考えること。「反省の色が見られない」「誤ちを素直に反省する」
反省とは - コトバンク
日本大百科全書(ニッポニカ) - 反省の用語解説 - ラテン語レフレクシオreflexio(曲がり戻ること)に由来し、光に関しては反射を意味する。一般に思惟(しい)が直接に対象にかかわるのではなく、そこから自己へと立ち返り、思惟作用そのものを対象とすることをいう。スコラ哲学での第二志向は...

内省とは

1 自分の考えや行動などを深くかえりみること。反省。「過去を内省する」
2 「内観(ないかん)」に同じ。
内省とは - コトバンク
精選版 日本国語大辞典 - 内省の用語解説 - 〘名〙 自分の思想、言動などを深くかえりみること。反省。哲学では、自己意識についての反省的思考を意味し、心理学では内観と同じに用いられる。〔哲学字彙(1881)〕 〔論語‐顔淵〕

このように表現されておりますが解釈のポイントとしては内省は反省よりもより幅の広い概念だといえると思います。反省は自分の間違った考えや言動などを振り返り、改めることにポイントが置かれていますが、内省はそうではなく、自分自身と向き合い良かったことも悪かったこともすべてを包括しながら新たな気付きを得るためにする行為です。

どちらも振り返りを行って次のアクションに繋げるという点では同じですが、やはりできたことや良かったことについても焦点を当てる内省の方がよりポジティブな感じがしませんか?

反省ばかりしているという方は是非、視点を広げて内省を意識してみてはいかがでしょうか?

▼内省についてのもう少し細かい話はこちらをどうぞ

「内省」は繋がりを意識することが大事
みなさん内省(リフレクション)という言葉をご存知でしょうか? 内省とは自分自身と対話をして、新たな気づきを得ることだと言えます。 自分自身がどこに向かっていきたいのか、社会に対してどのような貢献をしていきたいかを捉えるうえで内省はとても重要です。

良い内省と悪い内省の違いについて

反省と内省について確認しところで次に考えたいことは良い内省と悪い内省の違いについてです。 良い内省と悪い内省の違いをご存知でしょうか?

私は次のように考えています。

  • 良い内省: ポジティブに向かう内省
  • 悪い内省: ネガティブに向かう内省

簡単に言うと良い内省はポジティブな思考を呼び起こす内省で、悪い内省はネガティブな思考を呼び起こす内省だと思っています。

内省をしすぎてネガティブなスパイラルに陥ってしまったとか、内省をし過ぎると鬱になるとか、内省のし過ぎは良くないといった表現を見かけることがあるのですが、そういったことを感じている方には次のことを改めて問いかけてみてほしいなと感じています。

  1. 内省ではなく、反省になっていませんか?
  2. What(なにが?)で問いかけていますか?
  3. 事実、感情、解釈を分けていますか?
  4. ユーモアを捉えていますか?

正しく内省をして自分自身と丁寧に対話をすれば必ず心は上向きにできます。

私ももともと悪い内省をしてしまうタイプだったのですが、よい内省について考えるようになってから感情は上向きにできることを実感しております。特に悩みが深いときはは様々な視点で内省をしていくことが大事になるのですがそんなときでもポジティブに向かっていけるフレームワークがありますので気になる方はご覧になってみてください。

▼悩みが深いときの内省のやり方

悩みが深いときの内省は視点を変えて様々な切り口で考えることがコツ!
この記事では悩みが深いときの内省のやり方について紹介します。もし、悩みを抱えていてうまくないせいができないという方がいましたらこちらの記事を参考にしていただき、悩み解消のきっかけと慣れば幸いです。

どうすれば良い内省ができるのか?

では本題に入ります。良い内省はポジティブな思考を呼び起こす内省だと書きましたが、それはどういうことなのでしょうか?

では具体的に意識してほしいポイントを3つ紹介します。

  1. What(なにが?)を中心に考える。
  2. 事実・感情・解釈を分けて考える。
  3. ユーモアを加える。

良い内省のためにはまずこの3点を意識してほしいと思います。

それぞれに対してこのようなシチュエーションをイメージしてみます。 「テーブルにおいてあったコーヒーこぼしてしまい、床やソファを汚してしまった。」

▼こちらの画像をみてコーヒーをこぼしてしまったところを想像してみてください。

Whatの視点で考える。

良い内省のための一つ目のポイントはWhatの視点で考えるということです。

「テーブルにおいてあったコーヒーこぼしてしまい、床やソファを汚してしまった。」 このシチュエーションに対してWhatとWhyでどのような問いが生まれるかをイメージしてみます。

これはどういうことかというと自分自身に対して"What"つまり"何が?"という視点で質問を投げかけていくことです。逆に良くないのが"Why"の視点つまり"なぜ?"の視点で問いを投げかけてしまうことです。

具体的に見ていきます。

What問い: コーヒーをこぼしてしまったのは何が原因ですか? 答え: コーヒーがそこにあるのに気づいておらず、別のものを取ろうとしたら手があたってこぼれてしまった。

問い:手があたってしまったのは何が原因ですか? 答え: 自分からみてコーヒーが気付きにくい場所にあったから。

問い: 何をしていれば防げましたか? 答え: コーヒーテーブルに置くときは物と物の間隔をおいておけばよかった。

問い:次からは何をしますか? 答え: コーヒーをテーブルに置く際は位置の確認を行うようにする。

Why問い:コーヒーをこぼしてしまったのはなぜか? 答え: コーヒーがあることに気づいておらず、注意することができなかったから。

問い: なぜ注意することができなかったのですか? 答え: そこにコーヒーがおいてあることを知らなかったから。

問い:なぜコーヒーがあることを知らなかったのですか? 答え: 誰も教えてくれなかったから。

問い: なぜ誰も教えてくれなかったのですか? 答え: ...

この違いをおわかりいただけるでしょうか? 問いの答えは少し極端なところがあるかもしれませんがイメージを掴んでいただければ問題ありません。 Whatの視点で問いを投げていくと原因を客観的に捉えて、未来に向けた解決策が出てきています。 逆に、Whyで質問していくと一向に未来の方向に進まず、自分自身を責めるような思考に進んでいきます。

whyの問いがすべての状況において悪いというわけではありませんが、なるべくWhatを中心に自分に問いを投げかけてみてください。

事実・感情・解釈を分けて考える。

次のポイントは事実、感情、解釈を分けて考えるということです。

先ほどと同じようにコーヒーのシチュエーションで説明したいと思います。

事実・感情・解釈を分けられていない内省

コーヒーをこぼしてしまって迷惑をかけてしまった。それは私が注意深くなかったせいだ。もっとしっかりしていればコーヒーをこぼさなかったのに。。。

事実・感情・解釈を分けられている内省

事実: コーヒーをこぼしてしまった。床やソファが汚れてしまった。 感情: コーヒーをこぼして迷惑をかけてしまった。 解釈: コーヒーがこぼれたのは見えにくい場所に置いて、注意を向けづらい状況だったからだ。

このように事実・感情・解釈分けて考えると、次に何をするべきか見えやすくなっていますよね。事実、感情、解釈を一緒くたにせずそれぞれを分けて考えることがポジティブな内省につながるコツです。

これがうまく分けられていないと、どんどんネガティブスパイラルに陥ってしまうことがあるかと思いますのでお気をつけてください。

ユーモアを加える。

最後のポイントはユーモアを加えるです。 ユーモアを加えるのは特に、何か悩みがある問題に対して内省をするときにとても効果があります。

フランクル心理学(ロゴ・セラピー)というものの中で「逆説志向」と「反省除去」という2つの重要な考えが語られています。

▼フランクルが生み出した心理療法「逆説志向」と「反省除去」について

フランクルが独自に生み出した心理療法「逆説志向」と「反省除去」
「どんな時にも人生には意味がある。未来で待っている人や何かがあり、そのために今すべきことが必ずある」ーー。ヴィクトール・E・フランクルは、フロイト、ユング、アドラーに次ぐ「第4の巨頭」と言われる偉人です。ナチスの強制収容所を生き延びた心理学者であり、その時の体験を記した『夜と霧』は、世界的ベストセラーになっています。冒...

この考え方の重要なポイントは悩んでいることに対して離れようとするのではなくむしろどんどん突っ込んでいくということ。そしてその状況をユーモアに変えるという視点を持ち、過度な執着から離れて今やるべきことを見つめることが大事です。

このように考えれば、今抱えている悩みはかなり晴れてきてポジティブな方向性に向かうことができます。

おすすめの内省の方法は倍率を10倍で考えてみるということです。

先程のようにコーヒーのシチュエーションで考えてみます。

事実: コーヒーをこぼしてしまった。床やソファが汚れてしまった。 感情: コーヒーをこぼして迷惑をかけてしまった。

問い: これから毎日10日間連続でコーヒーをこぼしたらどうなりますか? 答え: 床もソファも今まで以上にコーヒーまみれになってソファーは乾かないし、汚れがものすごいことになった。

問い: その状況をユーモアで捉えるとしたらどのようにできますか? 答え: 友達や家族に10日間連続でコーヒーをこぼした男として笑い話にする。

問い: では今やるべきことはなんですか? 答え:明日またコーヒをこぼしてもいいように、目の前のコーヒーを掃除しよう。

このように、悩んでいる状況をユーモアに変えてみるということ。 そして、今本当にやるべきことは何なのかを改めて見つめ直すこと。 これも良い内省のポイントになります。

ぜひ実践してみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。改めて内容をまとめますと次のようになります。

良い内省とはポジティブな思考に向かう内省のこと。 良い内省の3つのポイント。

  1. Whatを中心に考える。
  2. 事実・感情・解釈を分けて考える。
  3. ユーモアを加える。

以上です。こちらの記事では良い内省と悪い内省の違いについて3つのポイントで整理して紹介しました。コメントやフィードバックお待ちしております。

Appendix(付録)

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「内省」について学びが深まるおすすめ書籍

最後におすすめの書籍を紹介します。


職場が生きる 人が育つ 「経験学習」入門


リフレクティブ・マネジャー~一流はつねに内省する~ (光文社新書)


夜と霧 新版

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