この記事では仕事を楽しくするための考え方について紹介します。
最近「プレイフル・シンキング」という本を読みました。自分自身が楽しく働くためにはどうしたらよいかとについて考えていたこともあり、この本に書かれていた内容が参考になりました。もし、同じように仕事が何となく面白くない。もやもやするといった気持ちを感じている方にお役に立てればと思っております。
はじめに
こんにちは 悩みや不安を前向きな行動に変える内省の専門家のタカシユウトです。
組織論、特に内省についての研究をし、ウェブサービスの開発やワークショップの開催をしています。
このブログでは、日々学んでいる組織論や内省(リフレクション)の実践方法に関する情報、仕事で学んだことを不定期で掲載しています。また、エンジニアとしてキャリアを積んできた経験からITを使った自動化の情報等も掲載しております。
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仕事を楽しくするには-「プレイフル・シンキング」を読んで-
「プレイフル・シンキング」の紹介
著者 : 上田 信行 さん 出版社 : 宣伝会議; 第1版 (2013/8/6) 発売日 : 2013/8/6
なぜこの本を読んだのか
まず、なぜこの「プレイフル・シンキング」という本を読んだかについてですが、ここ何日か自分自身の働き方について、どうすればもっと楽しく働けるのだろうかと悩んでおりました。そんなときにふと本棚においてあったこの本が目に止まり、読んでみたというのが経緯です。色々と学びがありましたのでシェアしたいと思います。
本を読んでみて
この本のタイトルからもわかるように「プレイフル=楽しんでいる状態」を作るにはどのように考えて行動したら良いのかがテーマに書かれている本です。では、プレイフルな状態とはどのような状態なのかというと「わくわく、どきどき」といった気持ちの状態です。確かにいつでもわくわくした状態で仕事ができればそれは素晴らしいことですよね。ではプレイフルな状態をどのように作っていくかというと、ネガティブにとらえている事象に対して見方を変えていくことがポイントになります。
私はこの本を読んで感じたのはやはり、振り返って意味付けをすること、すなわち内省(リフレクション)をすることがプレイフルな状態に近づくためには欠かせないプロセスなんだなと感じました。特に印象に残ったフレーズに「あなたがその仕事を『おもしろくない』と感じているだけであって、『おもしろくない仕事』が存在するわけではないのである」があります。なるほど、たしかにそうだよなぁと感じました。
たとえ面白くないと感じていることであっても、見方を変えてみたら面白いことに変わるかもしれない。こうした見方を変えるためにも内省というプロセスは欠かせないものと言えますね。
仕事のやり方について内省をしてみた
本を読んでみて、やっぱり仕事に対する意味付けを与えるのは内省だよなと改めて感じたので、私のオリジナルフレームワーク(ORIMD)を使って内省をしてみました。実際の画面のイメージと合わせて紹介いたします。
▼画像の中に書かれているテキスト。
テーマ「キャリアについて考えていること」
1. 【決定】そのために必要なことは何ですか?
今後の選択肢としてが4つ可能性がある。
・フルタイムで仕事を続ける
・複業にシフトする
・アライアンスにシフトする
・完全独立 今後の働き方としてどれを選択するかを決めたい。
またはそれ以外の選択肢があるのかを確認したい。
2. 【感情】不安を感じることは何ですか?
いきなりリスクを取って独立するとそれはそれで不安。一方今の仕事を持つとなると自分の事業があまり進まなくて楽しくないのではないかということ。仕事に対するモチベーションが維持できるのか不安。
3. 【解釈】そのように考える理由は何ですか?
楽しい仕事を収入の不安なくやれる状況が一番なのだけれど、その状況を短期間で作ることは難しい。トレードオフを避けられない。
4. 【意味】あなたが本当に手に入れたいことは何ですか?
★仕事の楽しさが一番かな。 その次に収入の安定。まずは楽しいことをやっていきたい。仕事が楽しくないのであれば苦痛だと思う。お金に関してはしばらく生活できるくらいはなんとかなると思う。
5. 【事実】話のポイントとなる部分は何ですか?
今の仕事を続けていくとしてもそこに仕事の楽しさが付与できているのであれば問題ない。根本的な問題としては今の人事の仕事をフルで楽しめていないことだと思う。なので、現在の会社で働くことを純粋に楽しめるようになる働き方も大事なのでは?
6. 【事実】事実はなんだと思いますか?
今の働き方は自分にとってそれほど会っていないのかもしれない。そこにある背景は人事の文化的な側面が自分自身にとって最高の働き方とはズレが有るのかも。もっと組織の中で自由に動いて、自由になりたい。
7. 【感情】どのようなことが気になっていますか?
今の働き方というのは少し違うのかな。どちらかというと自分で事業を回してそれを通じて社会に貢献することをしていきたいのかも。なので、自分でビジネスを回すという感覚をもっと持ちたい。そういう意味だと●●の仕事に加えて●●をビジネスとしてやっていくのがいいのかもな。
8. 【解釈】最も効果的だと思うことは何ですか?
★◯◯さんにもっと協力する。 それによって事業責任者として任命してもらえるくらいになって行くことで組織の中で自由に動くことができるようになるのかも。 本気で新規事業を軌道に乗せるならなるべく多くのコミットが必要。
9. 【意味】あなたにとってそれはどのようなことを意味しますか?
会社の中で楽しく自由に働きながら、シナジーとして複業を育てて、収入の不安もなくすことができる。
10. 【決定】 その話のポイントは何ですか?
理想の働き方としてはフレックスを維持しつつ、会社の中で自由な仕事をやり、一方で複業を育てる。こういう動きができればいいのかも。まずは異動?新しいキャリアパスとしても例を見せてあげられるかも。
どのように思考が変わったのか
内省をやってみて自分の中の思考がどのように変わったのか。
もともとはどちらかというと現在の仕事の状況は変わらないという固定観念なが頭の中にありましたが、リフレクションをすることによって自分自身の働きかけによって未来の状況は変わってくるはずだと意味づけをすることができました。そのため、ただ単純に目の前の選択肢の中にある可能性だけでなく、意味付けをして行動をした結果の状態も踏まえて自分自身の状況を俯瞰できる状態に変わったと感じています。
どうしても人それぞれ思考の癖というものがあると思うので、こうしたリフレクションをすることによって自分自身を客観視し、ポジティブな意味付けをすることが可能になります。内省をすることでこのように自分自身をメタ認知し、プレイフル・シンキングに変えることができると改めて感じました。
まとめ
仕事を楽しくするためには「おもしろくない」と感じていることを客観視し、内省をすることでポジティブな意味付けをすることが欠かせません。内省はORIMDのフレームワークを使えば誰でも効果的に自分自身と向き合うことができます。仕事が面白くないなと感じている方は少し時間をとって自分自身との対話を行ってみてはいかがでしょうか?きっとプレイフルな状態に転換することができるはず。
Appendix(付録)
「内省」について学びが深まる参考ページ
- 自分との対話を加速させるORIMDループ
- 内省をサポートするオンラインツール「リフクラ」
「内省」について学びが深まるおすすめ書籍
insight(インサイト)――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力
リフレクティブ・マネジャー~一流はつねに内省する~ (光文社新書)
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