この記事ではライフラインチャートについて、その意義と活用方法についてお伝えしていきたいと思います。ぜひライフラインチャートについての理解を深め、自分の人生の棚卸しにお役立ていただけると幸いです。
はじめに
こんにちは 悩みや不安を前向きな行動に変える内省の専門家のタカシユウトです。
組織論、特に内省についての研究をし、ウェブサービスの開発やワークショップの開催をしています。
このブログでは、日々学んでいる組織論や内省(リフレクション)の実践方法に関する情報、仕事で学んだことを不定期で掲載しています。また、エンジニアとしてキャリアを積んできた経験からITを使った自動化の情報等も掲載しております。
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ライフラインチャートを使って人生の推移を見える化しよう
ライフラインチャートってどんなもの?
まず、ライフラインチャートとは自分の人生について振り返り、充実度や幸福度といった尺度で点数化し、線で繋いで見える化したものです。
タカシユウトのライフラインチャート
こちらは私自身のチャートになります。
ライフラインチャートこのように自分の人生の中で特徴的だった出来事を思い出しながら、点数をつけていき線でつなぐことで、自分の人生がどのように推移していったのかが見えるようになってきます。
ライフラインチャートはキャリアコンサルティングのツール
このライフラインチャートですが、キャリアデザイン、キャリアカウンセリングの領域ではよく用いらているツールです。
私も国家資格キャリアコンサルタントの資格をもって活動しておりますが、キャリアコンサルタントの養成講座の中でもライフラインチャートについて学ぶ機会がありました。
厚生労働省のページにもキャリアコンサルティング技法の一つとして資料が提供されています
就活生や、転職を考えている人によく利用されている
ライフラインチャートは特に、大学生が就職活動をする前に作成したり、転職を検討している人が自分の棚卸しをするために作成するといった形で活用が進んでいます。
ライフラインチャートを作ったら、誰かに話してみよう
ライフラインチャートは自分と向き合うために作成するものではありますが、作成したあとは、ぜひ、そのチャートを使って誰かと会話をしてみてください。会話をすることで他者目線で、様々な気づきを促してもらえるので、より自分の人生について俯瞰して見ることができるようになります。
キャリアコンサルタントの方に相談してみるのも良いと思います。 今では、キャリアコンサルタントの方に相談するためのサービスも無料のものから有料のものまで色々と出てきているので気になる方は調べてみてください。
ライフラインチャートを使うと何がわかる?
では実際にライフラインチャートを作ると何がわかるのか?
いくつかわかることがありますが、一番は自分の人生を振り返ってあのときこうだったなということが自分の目に見える形になります。そうなると、調子の良かった時期、悪かった時期、人生の転機となった出来事などを改めて客観視できるようになります。
キャリアの語源は轍
「キャリア」の語源は馬車の轍(わだち)だと言われております。 まさにライフラインチャートを作ることで轍がどのように作られてきたのかが明確になってきます。
そして未来に向けては進みたいと思っている方向性があるはずですよね。人生100年時代と言われる中、自分のキャリアを自ら切り開くためには振り返りの力が非常に重要だと言われています。
ライフラインチャートも自らの未来を切り開くためにまず立ち止まり、過去を分析するという使い方をしていただくことで、馬車をどこに向かって進めていくのかの方向性を見出すヒントにつながってくるでしょう。
ライフラインチャートの具体的な作り方
では、ライフラインチャートは具体的にどのように作っていけば良いのでしょうか?
①自分の人生について思い出す
まず、はじめにやっていきたいのは自分の人生について思い出す作業です。
過去を順々に遡っていきどのような出来事があったかをまとめていきましょう。ノートに手書きでまとめたり、Excel等の表計算ソフトを使いながらまとめていくとやりやすいと思います。
考える際には次のポイントを意識してみると思い出しやすいでしょう。
- 人生の転機となった出来事
- 成功や失敗の体験
- 忘れられない思い出
- 印象的な出来事
②人生の充実度を軸に点数をつける
人生について思い出す作業が終わったら、 その時の状況について点数をつけていきます。点数の上限下限については決まりはありませんが、-100~+100の間で表現していくと比較的わかりやすいのではないかと思います。 順調だったときは「+(プラス)」のスコア、あまりうまくいっていなかったときのスコアは「-(マイナス)」のスコアをつけるようにすると人生の浮き沈みが明確に出てきます。
点数をつける際にはその時の出来事の中でどのような感情があったかを思い出してみてください。嬉しい、楽しい、充実、不安、恐れ、不甲斐なさなど、さまざまな感情があったと思いますので、そのときの感情に蓋をせずに素直に表現してみてください。
③点と点を線で結びグラフにする
最後にグラフの作成です。
横軸に年齢、縦軸に充足度を取り、出来事と点数が合致するところに点を起きます。すべての点が書き終わったら線で繋いでみるとライフラインチャートの出来上がりです。
ライフラインチャート作成用GSSのご案内
グラフの作成は手書きで書いても良いのですが、ライフラインチャートはおもしろいもので、書いているうちにそういえばあのときはこうだったなと、色々と途中で思い出されてきます。そのときに手書きで作成する場合はどうしても、線を書き直したり、幅を調整したりと修正が大変です。
今回 Google Spread Sheet でライフラインチャートの作成ができるテンプレートを作成しました。もし利用したい方はお気軽にお問い合わせください。
★ライフラインチャート作成用GSS★ https://docs.google.com/spreadsheets/d/10lwY5dYD78tYQfSvt39xiSnyYfiwVrjygrQ6VHxnTvk/edit#gid=0
オンラインでライフラインチャートを書きたい
私が提供しておりますウェブサービス「リフクラ」にてライフラインチャートの機能を追加いたしました。
メニュー > 自分コンパス と進むとオンライン上でライフラインチャートの作成が行えます!
イベントの間に途中で思い出した出来事を追加することもできるので一層使いやすくなっているのではないかと思います!
是非使ってみてください

まとめ
いかがでしたでしょうか。改めて内容をまとめますと次のようになります。
- キャリアの棚卸しに役立つツール
- 自分の人生を振り返って出来事に点数をつけることで人生を見える化
- ライフラインチャートの具体的な作り方
以上をご説明しました。参考になれば幸いです。 SNSのフォローや問い合わせも大歓迎ですのでぜひお気軽にご連絡ください。
Appendix(付録)
「キャリアデザイン」について学びが深まる参考ページ


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