この記事ではリフレクション(内省)とは何か、具体的にはどうやって取り組んでいけばよいのかについて書いています。
リフレクション(内省)といってもなかなかピンと来ない方もいるかと思いますが、なるべく丁寧に解説しますので最後まで読んでいただけると嬉しいです。だいぶ長い記事となってしまいましたが、実践的なリフレクションのいろはをふんだんに盛り込みました。是非ご活用ください。
はじめに
こんにちは 悩みや不安を前向きな行動に変える内省の専門家のタカシユウトです。
組織論、特に内省についての研究をし、ウェブサービスの開発やワークショップの開催をしています。
このブログでは、日々学んでいる組織論や内省(リフレクション)の実践方法に関する情報、仕事で学んだことを不定期で掲載しています。また、エンジニアとしてキャリアを積んできた経験からITを使った自動化の情報等も掲載しております。
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リフレクション(内省)とは何なのか?
このセクションでは内省について以下の3点(What,Why,How,Do)の視点で情報を整理してお伝えしていきます。
- What:リフレクション(内省)とは何か?
- Why:なぜ内省が大切なのか?
- How:内省をどうやって行うのか?
What:内省とは何か?
突然ですが画面をスクロールする前に少しだけ考えてみてください。
リフレクション(内省)とは何でしょうか?
様々な捉え方
リフレクション(内省) については様々な方が研究し様々な定義が存在しています。
例えば、、、
リフレクションとは、起こった事象や自身の行為を内省すること、すなわち振り返ること。 引用元:松尾 睦(2011)『職場が生きる 人が育つ 「経験学習」入門』ダイヤモンド社(p.88)
内省とは、経験から意味を見出す営みである。 引用元:小森谷 浩志(2012)『協奏する組織―認識力ある主体の観点から』学文社(p.79)
リフレクションとは、自分の体験や経験を振り返り、そこに自分なりの意味づけを行い、新たな行動指針や考え方を形作っていく実践のことです。 成人発達理論による能力の成長
リフレクション(Reflection)とは、自分の内面を客観的、批判的に振り返る行為です。 引用元:熊平美香(2021)『リフレクション(REFLECTION) 自分とチームの成長を加速させる内省の技術』ディスカヴァー・トゥエンティワン(p.3)
このように色々な考え方がありますが、ここでは私がリフレクション(内省)についてどのように考えているかの定義をお伝えします。
内省とは自分自身と対話をして、新たな気づき(学び)を得ること。
このように捉えています。
学びの内訳
では、ここで少しデータを見てみます。
7:2:1の法則というものがあります。米国のロミシンガー社が学びの源泉はどこにあるのかを調査したものがこれです。
7 : 仕事の経験から得られる学び 2 : 上司や他者から得られる学び 1 : 研修や書籍から得られる学び
というものです。
7:2:1の法則は読書や研修などから得られる学びもよりも、日々の経験や他者の考えを自分自身の学びに変えていく事が大事ですよという説明の例でよく用いられます。
では、「本を読んだり研修に参加する」、「他の人の話を聴く」、「経験する」こういった行為だけで学びは起きるのか?
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たしかに0ではないと思いますが、何も意識しない場合は学びの純度は高くないはずです。
学びの純度を高める
少し実験してみましょう。
頭の中に好きな食べ物を思い浮かべて、それを食べてみてください。
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食べてみてどう思いましたか?
甘くておいしい。辛さがたまらない。など色々と感想を持ったと思います。
では、あなたが食べ物を食べたことから学んだことは何かありました?
おいしかったなぁという感想だけで終わることがほとんどで、普通はあまり学びというものはないんじゃないかと思います。
この状態を学びの純度が低い状態と思ってください。
もうちょっと踏み込んでみます。
このようなことを考えてみてください。
・どのような点がおいしいと思うのですか? ・他の食べ物とどういうところが違うのですか? ・その食べ物の魅力的なところは何だと思いますか?
どうでしょうか色々と考えが巡らされて、より具体的な答えが出たのではないでしょうか?
例えばカレーを食べたのであれば ・辛さはあるけど、野菜の甘味が全体のバランスを整えているところがおいしいと思う。 ・カレーの中に素材のうまみが溶け出していて一体となっている点が他の食べ物と違うところだと思う。 ・一皿で味の変化が少ない料理であるが食べていて飽きることがない。
など、このような形で様々な考えを巡らせることができます。 このように一歩引いたところから、自分にたいして問いかけを行い対話をする。そして、その問いに答えていくことで気付きを得る。これが内省です。
このように普段から経験を内省することができれば、学びの純度が上がっていき自分の中にどんどん結晶化されていきます。結晶化するということは自分の中で言語化できているということなので、普段の会話の中でちょっとした話題が出たときに話に広がりをつけることができるのも副次的な効果としてあるでしょう。
内省と反省の違い
ここまでで内省についてはイメージ出来たでしょうか。
では、内省と似た言葉に反省という言葉があります。 反省と内省の違いはイメージできるでしょうか?
辞書に書かれている意味を確認してみます。
反省
自分のよくなかった点を認めて、改めようと考えること。「反省の色が見られない」「誤ちを素直に反省する」
内省
自分の考えや行動などを深くかえりみること。「過去を内省する」
このように書かれています。
反省は自分の間違った考えや言動などを振り返り、改めることにポイントが置かれています。
内省はそうではなく、自分自身と向き合い、良かったことも悪かったこともすべてを活かしながら新たな気付きを得るための行為です。
解釈のポイントとしては内省は反省よりもより幅の広い概念だといえると思います。
どちらも振り返りを行って次のアクションに繋げるという点では同じですが、できたことや良かったことについても焦点を当てる内省です。
反省はどうしてもネガティブな印象になりがちですが、内省はポジティブな感じがありますよね。
もし、自分が反省ばかりしているなと思った場合は、視点を広げて内省を意識してみてほしいなと思っています。
Why:なぜ内省が大切なのか?
ここからはなぜ内省が大切なのかについて2点紹介していきます。
社会人基礎力の軸であるということ
社会人基礎力の要にも位置づけられており、内省は生きていくための根幹をなすものだと言っても過言ではありません。では、内省は本当に効果があるのか、これはデータからも再現性の高いアプローチだということが分かってきています。
「人生100年時代」や「第四次産業革命」の下で、2006年に発表した「社会人基礎力」はむしろその重要性を増しており、有効ですが、「人生100年時代」ならではの切り口・視点が必要となっていました。
こうした状況を踏まえ、平成29年度に開催した「我が国産業における人材力強化に向けた研究会」において、これまで以上に長くなる個人の企業・組織・社会との関わりの中で、ライフステージの各段階で活躍し続けるために求められる力を「人生100年時代の社会人基礎力」と新たに定義しました。社会人基礎力の3つの能力/12の能力要素を内容としつつ、能力を発揮するにあたって、自己を認識してリフレクション(振り返り)しながら、目的、学び、統合のバランスを図ることが、自らキャリアを切りひらいていく上で必要と位置づけられます。
経済産業省 HP より https://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/index.html
トップ5%社員の習慣であるということ
また、こちらの本「AI分析でわかった トップ5%社員の習慣」の内容に次のことが書かれています。
・週に1回、15分の内省タイムを持つ
「5%社員」は定期的な内省によって、さらに効率を高めていこうとします。その内省は金曜日の午後に行われることが多いことがわかりました。今週1週間を振り返って、出した成果と無駄な作業を見つけ出して、次の行動につなげようとするのです。そのため、来週以降に実施する改善タスクをメモに取っています。
・16万人が内省し、労働時間が8%減った
ハイパフォーマーが実践している振り返り時間を、「内省タイム」としてクライアント28社16万人に浸透させました。1週間に15分だけ「内省タイム」を作り、その時間は会議を入れず、作業を止めるのです。この時間はコーヒーを飲んでもタバコを吸っても構いません。でも、しっかり自分の仕事を強制的に振り返らせるのです。最初は抵抗する社員もいましたが、2度、3度と続けていくと、「あれは意外と良かった」という感想が出てきます。実際に、この振り返りによる修正で、会議と資料作成の時間は減りました。振り返ったら成果の出ない会議や、必要以上に凝った資料を作ることが減っていったのです。2か月実施したところ、平均で8%以上の労働時間が減りました。
How:内省をどうやって行うのか?
内省の大切さについては今まで記載した通りですが、では内省は具体的にどのようにやっていけばよいのか?
やり方は大きく分けて二つあります。
1. 個人での内省
ノートを使ってやってみたり、この記事で紹介するようなツールを使ってみるやり方です。
個人での内省は日常生活の中で、経験したことや、本の中に書かれていることなどを自分なりに捉えて学びにしていく作業になります。
メリット:ひとりでできること。好きなタイミングでできること。
デメリット:一人で取り組むので、自分の視野を広げられない瞬間があるということ。
ひとりでの内省は好きなタイミングでできるというメリットがありますが、どうしても自分の思考の範囲内で内省することが多くなってしまいます。そうなってくると固定された範囲でしか内省できないということも発生してきます。
それを補うのが対話を通じた内省です。
2. 対話を通じた内省
1対1もしくはグループで対話をしながら内省を深めていくアプローチです。具体的にはコーチングとか、上司の人と面談する1on1ミーティング。あるいは何人かの集団でリフレクションのMTGをすることなどが上げられると思います。
メリット:対話を通じた内省を行うことで自分では考えもつかなかった視点から気づきを促してもらえることが多い。
デメリット: 時間がかかる。参加する人のスキルにより内省の質が変わってくる。
対話を通じてのリフレクションは、個人で行う内省では捉えられなかったものに対しても、気付けるきっかけとなるので自分の思考を広げやすいのが特徴です。
一方でどのような問いかけを相手に投げかけるかで内省の深さが当然変わってくるので、深い気づきを得られるかどうかは参加する人のスキルに依存してしまう可能性があります。
なぜ1on1やグループでの内省が必要なのか?
一人で内省するだけでは自分の思考の枠を超えないので自己認知の幅に限界があります。ジョハリの窓でいうところの開放の窓が広がっていきません。1on1でフィードバック・フィードフォワードを受けることにより新たな視点が開けていきます。
内省の考え方についてのまとめ
いったんここで内省という概念についてのまとめです。
- 内省とは「内省とは自分自身と対話をして、新たな気付きを得る」こと
- 自身が社会との関係性の中でどのように目的を実現していくかを捉えることに繋がる。
- 個人での内省と対話を通じての内省を使い分けることでより多くの気づきを得られる。
今回は個人で行う内省のやり方をお伝えしますが、対話を通じた内省も当然大事だと思っています。
今後は対話形式のセッションも展開していきたいと思っていて開発を進めているので、もし興味があれば情報をウォッチしていただければと思います。
リフレクション(内省)をやってみよう!
ここまでで内省のWhat,Why,Howについてそれぞれ説明してきました。
- What:リフレクション(内省)とは何か?
- Why:なぜ内省が大切なのか?
- How:内省をどうやって行うのか?
ここからはDo(やってみる)の部分を説明していきたいと思います。
内省については様々なやり方があると思いますが、この記事では私が効果が高いと思っていて、誰でも深い内省にたどり着きやすいフレームワーク(ORIMDループ)をベースに紹介します。
内省をするときのポイント
内省を効果的に行うために必要だと考えているポイントを紹介いたします。
内省をするときのポイント①
「どのような問いで自分自身と対話するか。」
自分が何を感じているのか、どの様に考えているのかを細かく分けて捉えることが大事です。
ここで紹介するフレームワーク(ORIMD)では事実、感情、解釈、意味、決定と5つに分解して考えれるようになっています。
これらをマッピングしたフレームワークが本日学んでいただきたいORIMDというフレームワークになります。
ORIMDこれはもともとはORIDというカナダで開発された内省のフレームワークをもとに考えたものです。
- Objective Question(事実)
客観的事実を引き出すための問い。- どうした?
- 事実は何ですか?
- Reflective Question(感情)
感情や反応を引き出す問い。- どう感じましたか?
- どのような反応がありましたか?
- Interpretative Question(解釈)
解釈を確認する問い- 原因は何ですか?
- どのように捉えていますか?
- Meaning Question(意味)
意味づけを確認する問い- どういう意味ですか?
- 大切なことは何ですか?
- Decision Question(決定)
次のステップを引き出す問い。- 次はどうしますか?
- 何を変えますか?
このORIMDメソッドではいきなり次のステップを確認する問いを投げるのではなく、事実の確認、感情の確認、解釈の確認、意味付けの確認と進めていき最後に次のステップを引き出す問いを投げかけることで内省を実施していく方法です。
ORIMDの問いを一つ一つ確認してみます。
空を見上げて雨が降りそうというシチュエーションを例に考えてみます。
(事実)空を見上げて雲がかかっているという事実を確認する。
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(感情)なんか嫌な予感がするなぁと感じる。
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(解釈)このまま時間がたてば雨が降ってくるだろうという解釈をする。
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(意味)雨に濡れないように何かをする必要があると意味付けする。
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(決定)雨に濡れないようにするために傘を持っていこうという決定をする。
どうでしょうか?なんとなくイメージがつくでしょうか?
解釈と意味付けの違いについて補足
解釈と意味付けが若干わかりずらいと思うので補足します。
解釈とは
物事や人の言動などについて、自分なりに考え理解すること。
意味づけとは
物事に意味や理由をつける。意義や価値をもたせる。
このように定義されています。
解釈はいわば外から内への思考のプロセスであるのに対して、意味づけは内から外に働きかける思考のプロセスだといえます。
内省をするときのポイント②
「どのような視点で自分自身と対話するか。」
ORIMDについては説明しましたが、それだけでは深い内省のプロセスには不十分だと考えています。
良い内省のためには個人、仲間、組織、社会といったつながりの軸を意識して内省をすることが大切だと思います。 自分が本当にやりたいことは何かとか、社会に対して貢献したいことは何かという視点を持つことが重要だと思います。
また、過去、現在、未来といった時間軸についての意識を持つことも大切な視点だと思います。 過去にどのようなことを経験したのかや、未来にどのようなことを思い描きたいのかということを意識することで見えてくることがあります。
ORIMD + 関係軸 + 時間軸 という視点で内省のフレームワークを表現するとこのようになります。
縦軸に関係性、横軸に時間を取っています。
内省をするときのポイント③
「どのように内省を深めていくか?」
内省を深める作業には2本の流れがあります。
1つ目は過去から未来に向かっていくプロセスです。
事実、感情、解釈、意味、決定と問いを投げかけていきます。
2つ目は未来から過去に向かっていくプロセスです。
決定→感情→解釈→意味→事実と問いを投げかけていきます。
この2本の流れを表現するとこうなります。 赤線が過去からの学習プロセスです。青線が未来からの学習プロセスです。
過去に何があったのかということを基準にして、感情、解釈、意味づけ、決定と順番に内省していくプロセスを過去からの学習プロセスとしてとらえます。
未来からの学習プロセスは、決定、感情、解釈、意味づけ、事実と未来を起点として、将来の出来事を現在に引き寄せる学習プロセスです。
このように、過去から未来へ、未来から過去へとループさせながらぐるぐると内省していく方法を取ることで深い内省にたどり着くことがかなり高い精度でできます。
内省により期待される効果
ORIMDループを使っての内省をできるようになると下記のような効果を得ることができます。
- 悩みやもやもやした感情をクリアにすることができる。
- 経験からの学びを自分の中に結晶化できるようになる。
- 将来のイメージをより鮮明にすることができる。
なかなかイメージがつかないかもしれないのですが、試してみると内省する前に感じていたことと、内省した後に出てきた自分の答えが随分と違うということに気が付きます。
内省を実際にやってみよう
ORIMDのフレームワークを自由に使えるようにツールを用意しております。
2種類のやり方がございます。お好きなほうを選んで是非使ってみてください。
- 内省支援AIアプリ『リフクラ』を利用して実施する方法 ※オススメ※
私が提供しているサービスを使いながら取り組む方法です。こちらを希望される場合は、事前にユーザー登録をお願いいたします(無料です)。
<リフクラ(RefCla)>
- スライドを使用して実施する方法スライドのテンプレートを利用して取り組む方法です。
こちらを希望される場合は、事前に資料のダウンロードをお願いいたします。
<ダウンロード資料>
取り組み方
やり方を簡単に説明します。
このシートはORIMDループの考えに沿って作ったシートです。
①~⑤までが過去からの学習プロセス。
⑥~⑩までが未来からの学習プロセスとなっています。
ここに記載例を載せておきました。
この例は実際に私が仕事でちょっとモチベーションが低下していたときにリフレクションをしたものです。
テーマ「働きたくない。やる気が出ない。」
- [事実]①事実は何だと思いますか休み明けで仕事をしたくないと思っている自分がいるということ。働きたくない。ぼーっとしてたいと思っている自分がいるということ。
- [感情]②どのようなことが気になっていますか?働きたくないけど、仕事はしなくちゃいけないという気持ちがあり、ジレンマに感じている。
- [解釈]③問題の根底にあるものは何ですか?勤務時間中はしっかり働いてアウトプットを出さなければいけないという固定観念。
- [意味]④フォーカスすべき問題領域は何ですか?人生で今やるべきことをとらえて、そこに時間を使うということ。
- [決定]⑤どのような決断が必要だと思いますか?私が今日本当に取り組みたいことは何かを内省し、それに沿って行動すること。
- [決定]⑥新たに始めたいことは何ですか?今は本を読みたい。マネジメントの育成について改めて認識をできるようにしたい。
- [感情]⑦うまくいったときにどのように感じましたか?マネジメント育成についての理解、考えが定着して、自分の軸を持って仕事ができるようになって良かったという気持ち。
- [解釈]⑧そこにあるメリットは何ですか?会社にとって必要なことの状況整理ができること。それに向かって迷わずに行動ができるようになること。
- [意味]⑨本質だと思う部分はどのようなことですか?今の会社に必要なマネジメント育成の在り方について本質を見抜くこと。そのうえでアクションプランを作ること。
- [事実]⑩どのような成功体験がありましたか?強い会社に変わるために今足りていないことが整理でき、自分の言葉で語れるようになった。
このように内省をし、結果的にポジティブな気持ちに変わることができました。
やってみよう
では実際に内省に取り組んでみてください。
テーマは自分で好きなものを設定して問題ありませんが、普段から使える問いをここでは例示します。
テーマ「今週の一週間で印象に残っていることは?」
書き方のポイント
実際に書いてみるとうまくかけないなと感じるときがあると思いますそんなときはこちらのポイントを確認してみてください。
- 普段自分が慣れ親しんだ言葉で書きましょう
- 難しい言葉を使わない
- 心の声を素直に書く
- 迷ったときは視点を変えて掘り下げてみましょう。
- 具体的には?
- それってどういうこと?
- なんでそう思うの?
- 答えに違和感があるときは一つ前に戻ってみましょう。
- 意味付けで違和感があるときは解釈に戻ってみる。
- 決定で違和感があるときは意味付けに戻ってみる。
役立つ問の例
内省に役立つ問いの例です。
この中からどんな問いが自分にとって刺さりそうかなというのをイメージしてもらいながら使ってもらうというやり方をしていただくと効果的です。
参考情報
ORIMDのフレームワークにはベースとなる考えがあります。
ORID、経験学習モデル、U理論、インテグラル理論、こういった理論が背景にあって作られたフレームワークです。
それぞれの理論について個人的にわかりやすいと感じているサイトを貼っておきます。
- 究極の質問テクニック、それがORIDだ!
- 経験学習のサイクルとは?活用するメリットや注意点を紹介
- U理論とは
- 「何かが満たされない」はなぜ起こるのか インテグラル理論超入門①世界を色どり豊かに捉える視点
まとめ
いかがでしたでしょうか。ボリュームの多い記事になりましたが、内省の価値や効果的なやり方についてお伝えしたいと思い頑張って記事にしました。ORIMDのフレームワークはモヤモヤした気持ちや、悩みに対してポジティブな意味づけをできる強力なフレームワークだと自負しております。内省が苦手だなと感じている人や、もっと内省を効果的にやりたいと思っている方は是非声をかけていただけると嬉しいです。
Appendix(付録)
「内省」について学びが深まる参考ページ
内省についての関連記事が他にもあります。
▼まとめページ▼
こちらのページでは内省に関する記事をまとめて紹介しております。
内省(リフレクション)について興味がある方の参考になれば幸いです。
「内省」について学びが深まるおすすめ書籍
リフレクティブ・マネジャー~一流はつねに内省する~ (光文社新書)
内省について詳しく知りたい方の入門書的な一冊。
成人発達理論による能力の成長 ダイナミックスキル理論の実践的活用法
内省をすることにより、心がどのように成長していくのかが理解できる。
行動探求 ― 個人・チーム・組織の変容をもたらすリーダーシップ
内省を繰り返すことでどのように意識が発達し、どのようにリーダーシップスタイルが変わっていくのかが書かれた本。
内省の習慣以外にもトップ5%と言われる人がどのような行動をしているのかが学べます。
経験学習の考え方についてもっと詳しく知りたい方のための教科書的な本。
リフレクション(REFLECTION) 自分とチームの成長を加速させる内省の技術
内省のやり方について著者の熊平さんの考える方法を軸に説明されている本。 内省について非常に体系的に書かれており参考になります。
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