OCI(Oracle Cloud Infrastructure)基本のキ-インスタンス構築編-

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はじめに

こんにちはSREエンジニアのMakiです。
この記事ではOCIインスタンス構築について紹介します。
OCIを使ってサーバーの構築をやるにはどうすればいいかを紹介していきます。

ネットワーク構築が終わっているという前提で話をしますので、もしVCN
やサブネットというワードにピンと来ない方は以下の記事を確認してください。

OCI(Oracle Cloud Infrastructure) 基本のキ – ネットワーク構築偏 –

OCIでのインスタンス構築

インスタンスとはOCI上に構築されるサーバーのことです。
インスタンスの構築時のポイントは以下の3点です。
これを意識して構築を行いましょう。

  • ネットワーキング
  • インスタンスのシェイプ
  • SSHキーの追加

インスタンス作成手順

  1. メニュー > コンピュート > インスタンス と進みます。
  2. インスタンス作成を選択
  3. インスタンスの設定
  4. 作成

インスタンス構築時の設定

インスタンス構築時の設定はいろいろ数が多いので確認しながら入力していきましょう。
面倒な人は★の部分だけ意識していただければ問題ありません。

  • インスタンスの命名 ★
    任意の名前を入力しましょう。わかりやすいネーミングにすることがポイント
  • イメージ・ソース
    どのイメージをもとに構築するかを選択できます。
    まずはデフォルトでOK。
    Oracle Linuxの安定板が選択されます。
インスタンスを構築に使う設計書のようなもの。
- プラットフォームイメージ
OSのみがインストールされたイメージ
- Oracleがインストールされたイメージ
オラクルの製品が入ってる
- パートナーイメージ
他のサードパーティ製品がインストールされたイメージ
- カスタムイメージ
自分で作成したイメージ
  • シェイプ、ネットワーク、ストレージ・オプションの非表示
    • 可用性ドメイン
      ドメインはどこのデータセンターに建てるかというイメージ
    • インスタンス・タイプ
      仮想マシンとベア・メタル・マシンがありますが通常は仮想マシンでOK。
      ※ベア・メタル仮想化せずに物理サーバーをクラウド上で使用するもの
    • インスタンスのシェイプ ★
       
      ここでサーバーのスペックを決めます。どのくらいのCPUを積みたいのか、どのくらいのメモリを積みたいのかを事前に決めて置き、それに見合ったシェイプを選ぶといいと思います。
      OCPUは物理コアのこと
    • ネットワーキングの構成
    • 仮想クラウド・ネットワーク・コンパートメント
      どこのコンパートメントに建てるかを選択します。
    • 仮想クラウド・ネットワーク ★
      どこのVCNに建てるかを選択します。
    • サブネット・コンパートメント ★
      どこのコンパートメントに建てるかを選択します。
    • サブネット ★
    • ネットワーク・セキュリティ・グループを使用してトラフィックを制御
    • Do not assign a public IP address / Assign a public IP address
      パブリックIPを割り当てるかどうかを選択します。
      わからなければ Assign a public IP address を選んでパブリックIPを割り当てましょう。
    • ブート・ボリューム
    • デフォルト・ブート・ボリューム・サイズ
      ブートボリュームのサイズを選択します。
    • SSHキーの追加 ★
        
      ここポイントです。
      SSHキーの追加をして構築しないとインスタンスにアクセスできなくなります。 忘れずに設定しましょう。
  • 管理
    • インスタンスのコンパートメントを選択します
      どのコンパートメントに構築するかを選びます。
    • フォルト・ドメインの選択
      フォルト・ドメインのイメージはデータセンターの中にあるサーバーラックです。
      選ばなければ自動的に割り当てられます。
      OCIではこのフォルト・ドメインを散らばせることで可用性を高められるようになっています。
    • ユーザー・データ
      インスタンスが起動したときに自動的に実行するスクリプトを設定することができます。
      例えばインスタンス起動直後に必要なパッケージをインストールさせるなどの処理を行うことができます。
    • Oracle Cloudエージェント
      OCIのコンソールからCPU等を監視できるようになります。モニタリングの有効化はしておいてよいでしょう。
    • タグ
      任意のタグを設定できます。インスタンスがたくさんあるときに検索しやすくなります。
  • ネットワーキング
    • プライベートIPアドレス
       サブネットの範囲内で任意のprivate-ipを割り当てられます。
    • ホスト名
       任意のホスト名を割り当てられます。

設定は大体このような形です。
設定はいろいろありますが以下点を抑えおけば問題ありません。

  • インスタンスの命名
  • インスタンスのシェイプ
  • 仮想クラウド・ネットワーク
  • サブネット・コンパートメント
  • サブネット
  • SSHキーの追加

全部入力し終わったら作成ボタンを押してしばらく待ちましょう。
インスタンスが構築されます。

インスタンスへのアクセス

  1. 任意のターミナルソフトを起動
  2. 作成したインスタンスにsshで接続します。
    • IPアドレス
       インスタンスのパブリックIPアドレス
    • ポート
       22 (デフォルト)
    • ユーザー
      opc がデフォルトのユーザーです。
    • SSH鍵
       インスタンス接続用のプライベートキー

これでインスタンスに接続できれば完了です。
つながらない場合はSSHの追加をやり忘れていないか、ネットワークの設定がうまくいっているかを改めて確認してみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。改めて内容をまとめますと次のようになります。

  1. インスタンスとはOCI上に構築されるサーバーのこと。
  2. インスタンスの構築時のポイントは
    • ネットワーキング
    • インスタンスのシェイプ
    • SSHキーの追加
  3. インスタンスにアクセスできないときはSSHキーかネットワークを見直す。

関連ページ

参考ページ

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Oracle Cloud Infrastructure徹底入門 Oracle Cloudの基本からインフラ設計・構築まで



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