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    キーボードのデッドスペースを、親指で雑に押せる神キーに変えた
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    キーボードのデッドスペースを、親指で雑に押せる神キーに変えた

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    5年使ったFilco Majestouch MINILA Airが故障しました。寒波の影響だと思います。別の記事に詳しく書きましたが、急に買い替えを余儀なくされました。

    正直、悲しかったです。

    MINILAは5年間、毎日の仕事を支えてくれた相棒でした。コンパクトで、打鍵感も好きで、何より手に馴染んでいました。故障したときは「もう少し一緒に仕事がしたかった」と思いました。

    でも、壊れてしまったものは仕方ない。前の記事で検討した結果、Realforce RC1(45g)を選びました。選んだ理由や検討過程は前の記事に書いた通りですが、AmazonのSmile Saleで購入して、届いたその日に使い始めました。

    いろいろ気づいたことがあったのでメモしておきます。キーボードレビューなんて巷にいくらでもありますが、自分なりの発見があったので書き残しておきたいと思います。

    打鍵感は「スコスコ」、音は静か

    まず打鍵感です。スコスコという感じで、音も静かです。周りの人の迷惑にならない感じが良いと思います。45gのやつを買ったんですが、私にとっては適度な反発があってちょうどいいです。

    ただ、使い始めて15〜20分くらいで左手の中指・薬指あたりがちょっと疲れてきました。「キーが重くなってきた感じ」というのが正確かもしれません。次買うなら30gを試してみたいとは思います。また違った打鍵感になるんでしょうけど、慣れたら問題ないんじゃないかなと思います。

    数字キーが「自然な距離」にある

    これが意外と大きなポイントでした。数字キーが近く、自然な距離でタッチできます。

    以前のFilco MINILAだと、数字キーに届きづらくて少し手首を上げる必要がありました。でもRealforce RC1は手の動きが少なくて快適です。多分、開発者の方が相当考えて配置を作ってくれたんだと思います。

    使い始めて10分くらいですぐに慣れてきた感じがありました。まだ完全に体が覚えたわけじゃないですが、違和感は少ないです。

    矢印キーが「目で確認しなくても押せる」理由

    これも大きな発見でした。矢印キーが、目で確認しなくても分かる位置にあります。

    FilcoのMINILAを使っていた時は、矢印キーをやっぱり目で確認して打っていたと思います。でもRealforceは目で確認しなくても自然に押せます。

    なぜか?

    最初は「触覚的なランドマークがあるのか?」と思いましたが、そうではありません。おそらく、手の自然な動きの範囲内に収まっているからだと思います。

    そして、使用頻度が高いから体が覚えている。

    矢印キーは音声入力の誤変換修正でよく使います。後述しますが、私は音声入力(Aqua Voice)を併用していて、誤変換が起きた時に矢印キーで「スススっと移動して修正」するのが日常になっています。だから、矢印キーは意外と高頻度で使うキーなんですよね。

    一方で、記号キー(「」? _ など)は苦手です。

    これは前のキーボードでも同じで、目で確認しないとちょっと自信がありません。Realforceでも変わりませんでした。

    なぜか?使用頻度の問題が大きいです。アルファベットに比べたら使用頻度が少ないから、ブラインドタッチの練度が鍛えられていません。

    そして、シフト操作が絡んできます。

    記号キーってシフトを押しながら打つじゃないですか。単純な「このキーはここ」じゃなくて、「このキーを押しながら、あのキーを押す」という2段階の動作になります。だから指の記憶が曖昧になるんだと思います。

    これ、プログラマーあるあるな気がします。コード書く時に括弧や記号は大量に使いますが、それでも「目視確認してから打つ」という癖が抜けません。

    ちなみに、左手のキーだとWindowsキーもノールックじゃ押せません。単一キーですが使用頻度が低いからです。

    結局、使用頻度が体の記憶を作る。

    「書く」から「編集する」へのシフト

    AI駆動開発が増えて、キーボードの使い方が変わってきたと思います。

    以前は、コードを手で書いていました。括弧、セミコロン、記号を大量に打っていました。

    でも今は、自然言語プロンプトを打つことが増えました。そして、LLMが生成したコードを編集する作業が増えました。

    つまり、「書く」から「編集する」へのシフトが起きています。

    その結果、矢印キーでの修正・編集作業が増えています。音声入力の誤変換修正も含めて。

    この変化が、「よく使うキー」を変えているんだと思います。

    デッドスペースキーを活用する

    ここからが試行錯誤の話です。

    Realforceを使い始めて、スペースの右にある「変換キー」と「Kanaキー」の存在に気づきました。

    変換キーはサイクル図みたいなマークが書いてあります。Kanaキーは「かな入力」への切り替えキーです。

    どちらも、普段使いません。完全にデッドスペースです。

    変換はスペースキーでやりますし、かな入力は使いません。ローマ字入力で十分です。

    でも、このデッドスペースを活用できないか?

    私はAqua Voiceという音声入力アプリを使っています。FilcoのMINILAでは右Altを起動トリガーに割り当てていました。

    https://aquavoice.com/share?code=AI-HUVJ

    aquavoice.com

    ところが、Realforceには右Altキーがありません。どうしよう。

    でも、Realforceには専用ソフトがあって、キー割り当てをカスタマイズできます。デッドスペースキーを活用すればいいんじゃないか?

    https://www.realforce.co.jp/support/download/software/

    realforce.co.jp

    試行錯誤の記録

    最初の試行:変換キー → 右Win、Kanaキー → 右Alt

    右Altは音声入力起動に必要だから、Kanaキーに割り当てました。変換キーは右Winにしました。

    でも、これは違いました。

    2回目の試行:変換キー → 右Alt、Kanaキー → Fn

    音声入力は頻繁に使うから、親指ですぐ押せる変換キーに割り当てたほうがいいと思いました。

    Fnキーは、FilcoのMINILAではスペースの両サイドにあって親指で押せました。Realforceは左下(左小指位置)にあります。だから、Kanaキーに割り当てることでFilcoの感覚を再現しようとしました。

    でも、Fnキーってそんなに使いません。

    最終決定:変換キー → 右Alt、Kanaキー → 右Alt

    結局、両方とも右Altに割り当てました。

    つまり、右親指で「このへん押せばAqua Voice起動」という雑な操作でOKです。正確にどっちのキーか狙わなくても、親指の範囲内なら音声入力が立ち上がります。

    これが正解でした。

    音声入力への切り替えはスピード重視です。正確なキー位置を意識する必要はありません。「親指動かす」だけで発動すればいいです。

    プログラミングしながら、思考を音声入力に切り替える時の流れが、めちゃくちゃスムーズになりました。

    ヒートマップで見える、自分の打鍵パターン

    Realforceの専用ソフトを開くと、キーボードの打ち込んだところがヒートマップで可視化されます。これが面白かったです。

    使い始めて30分くらいの時点で、総打鍵数9,173回。

    Realforce RC1のヒートマップ - 使用開始30分後の打鍵パターン

    トップ10

    1. A(889回)- 左手小指
    2. バックスペース(835回)
    3. O(674回)
    4. I(586回)
    5. スペース(527回)
    6. N(491回)
    7. T(471回)
    8. U(465回)
    9. K(439回)
    10. E(394回)

    ここから見えること

    左手小指のAが1位。さっき「左手の中指・薬指が疲れた」って言っていましたが、小指と薬指は腱が繋がっているので、小指を酷使すると薬指も疲れます。使用頻度が高いキーは、疲労も蓄積しやすいです。

    バックスペースが2位(9%)。総打鍵数の約9%がバックスペースです。つまり、約9%は誤入力を修正しています。タイピング精度がそんなに良くないのがバレました。でも、これは慣れの問題もあると思います。新しいキーボードですから。

    A, O, I, N, T, U, K, E が上位。日本語のローマ字入力らしい分布です。「あ」「お」「い」「ん」「た」「う」「か」「え」あたりの頻出文字です。

    このヒートマップ、定期的に見たら面白そうです。1週間後、1ヶ月後でどう変わるか。バックスペースの比率が下がっていれば、キーボードに慣れてきた証拠だと思います。

    テンキーはいらない

    これは補足ですが、テンキーはいりません。

    私が仕事を始めた頃はフルキーボードでテンキーがついていましたが、経理の仕事をしているわけでもないのでテンキー入力が必要な場面はほとんどありません。

    その後、FilcoのMINILAに変えて、テンキーレスでのキーボード操作にすでに慣れていました。だから、今回のRealforce RC1も違和感なく使えています。

    そして、テンキーレスだとトラックボールが近いです。

    私はトラックボールを使っているんですが、キーボードからちょっと手を動かしただけでトラックボールに手が届きます。これが作業のしやすさに直結しています。

    思考のペースにタイピングが追いつくか

    最後に、ちょっと抽象的な話です。

    打鍵感の影響はあると思います。思考のペースにタイピングのスピードが追いつくかどうかというのは結構大事で、そこがスムーズに行き来できるのが理想です。

    Realforceは、指が自然に次のキーに動いてくれる感じがして、使いやすいです。

    FilcoのMINILAも良いキーボードでした。5年間、本当にお世話になりました。そして今度は、Realforceと一緒に仕事をしていこうと思います。数字キー、矢印キー、そしてカスタマイズした変換キー/Kanaキー。すべてが自然な位置にあって、これからの仕事が楽しみです。

    キーボード選びって、スペックだけじゃなくて、「自分の手の動き」と「思考の流れ」にフィットするかどうかが重要なんだと改めて思いました。

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