一覧に戻る
    Jenkins の起動・停止・再起動チートシート
    CI/CD
    PRこの記事には広告が含まれています

    Jenkins の起動・停止・再起動チートシート

    (更新日: 2026/1/31)
    20 分で読める

    はじめに

    こんにちは株式会社TIELECのタカシユウトです。この記事では定番CI/CDツールJenkinsの起動、停止、再起動の方法について紹介します。

    Jenkinsの停止、起動、再起動ってあまりやることではないと思うのでやり方を忘れがちだと思います。また、やり方も何通りかあってどういうときにどういう操作を行えばいいのかわからなくなりませんか?

    この記事ではこういったJenkinsの起動、停止、再起動のやり方を整理しました。Jenkinsの操作に悩んでいるという方、ぜひこちらの記事をご覧ください。

    【2026年1月 更新】 最新の認証方法(APIトークン)やsystemdに関する情報を追加しました。

    Jenkins の起動、停止、再起動方法まとめ

    Jenkinsの起動、停止、再起動の方法は次のパターンに分類されます。

    • Jenkins 環境での操作
      • Linux や Windows にインストールされているJenkinsを直接操作します。
    • Jenkins 画面での操作
      • Jenkinsにログインして操作を行います。
    • Jenkins のリモート操作
      • APIやCLIを通じてリモートから操作します。

    また、Jenkinsの停止、再起動を行う際の動作は複数のモードがあります。これらの情報についてまとめていきます。

    停止、再起動のモード

    Jenkinsの停止、再起動を行う際のモードは全部で6種類あります。

    • exit (shutdown) - Jenkinsの停止を行います。
    • safeExit (safeShutdown) - JenkinsをQuietモードにして、既存のビルドが完了するのを待ってから、Jenkinsをシャットダウンします。
    • quietDown - 再起動に備えてJenkinsをQuietモードにします。このモードではJenkinsはビルドを開始しません。
    • cancelQuietDown - 「quietDown」をキャンセルします。
    • restart - Jenkinsの再起動を実行します。
    • safeRestart - JenkinsをQuietモードにして、既存のビルドが完了するのを待ってから、Jenkinsを再起動します。

    認証方法について(重要)

    Jenkins をリモート操作する際の認証方法について、セキュリティ上の重要な変更があります。

    API トークンの使用(推奨)

    パスワードを直接コマンドに記述する方法は非推奨です。 以下の理由から、API トークンの使用が強く推奨されています:

    • コマンド履歴にパスワードが残るリスク
    • パスワードの再利用による被害拡大のリスク
    • セキュリティ監査の観点からの問題

    API トークンの取得方法

    1. Jenkinsにログイン
    2. 画面右上の自分のユーザー名をクリック
    3. 「設定」(Configure) をクリック
    4. 「APIトークン」セクションで「Add new Token」をクリック
    5. トークン名を入力して「Generate」をクリック
    6. 生成されたトークンをコピー(一度しか表示されないので注意

    認証方法の種類

    Jenkins CLI や API を使う場合、以下の認証方法が利用できます:

    1. API トークンを直接指定

    -auth USERNAME:API_TOKEN

    2. 環境変数を使用

    export JENKINS_USER_ID=username
    export JENKINS_API_TOKEN=your_api_token

    3. SSH 公開鍵認証(デフォルトでは無効、設定が必要)

    この記事では、以降のコマンド例で API トークンを使用します。

    起動、停止、再起動の実行パターン

    Jenkins 環境での操作

    Unix-based 環境の場合

    Ubuntu や Fedora などの環境の場合は以下のやり方で操作を行えます。

    注意: Jenkins 2.335 および 2.332.1 以降、パッケージは systemd で構成されています(古い System V init から移行)。

    ここで説明する操作はJenkinsを強制的に停止、起動、再起動させたい場合に使います。もし、現在実行中のJenkinsジョブが完了するのを待ちたい場合は後述するURLやAPIから quietDown または safeRestart を実行するようにしましょう。

    start
    sudo systemctl start jenkins
    stop
    sudo systemctl stop jenkins
    restart
    sudo systemctl restart jenkins
    status(状態確認)
    sudo systemctl status jenkins

    Jenkins が正常に動作しているか確認できます。

    トラブルシューティング

    ログを確認する場合:

    sudo journalctl -u jenkins.service

    リアルタイムでログを監視する場合:

    sudo journalctl -u jenkins.service -f

    Windows 環境の場合

    もし、JenkinsをWindowsサーバーにセットアップしている場合は2通りのやり方があります。

    1. Jenkins をWindowsのサービスに登録している場合はそこで操作可能です。
    2. コマンドから操作することもでき、次のコマンドで操作できます。
    stop
    C:\Program Files (x86)\Jenkins>jenkins.exe stop
    start
    C:\Program Files (x86)\Jenkins>jenkins.exe start
    restart
    C:\Program Files (x86)\Jenkins>jenkins.exe restart

    Jenkins 画面での操作

    Jenkinsに管理者でログインしURLを叩くことで停止や再起動を行うことができます。

    exit
    http://<jenkins.server>/exit
    safe exit
    http://<jenkins.server>/safeExit
    quiet down
    http://<jenkins.server>/quietDown
    cancel quiet down
    http://<jenkins.server>/cancelQuietDown
    restart
    http://<jenkins.server>/restart
    safe restart
    http://<jenkins.server>/safeRestart
    停止・起動中の画面

    enter image description here

    URLを開くと上記のような画面が開くので はい を押すとJenkinsに処理のリクエストが投げられます。

    enter image description here

    上記のような画面が開く場合は Retry using Post を押すとJenkinsに処理のリクエストが投げられます。

    enter image description here

    シャットダウン時は画面上にこのように表示されます。

    enter image description here

    再起動実行後はしばらくこの画面で待機してください。再起動完了後に画面が再読み込みされます。

    Jenkins のリモート操作

    セキュリティ警告: 以下の例では API トークンを使用しています。実際の運用では、環境変数に格納するか、認証情報ファイルを使用してください。

    RemoteAPI (wget)

    wget コマンドを使って停止する場合は以下のようになります。

    注意: <user> にはユーザー名、<api-token> には取得した API トークンを指定してください。

    exit
    wget --user=<user> --password=<api-token> --post-data='' http://<jenkins.server>/exit
    safe exit
    wget --user=<user> --password=<api-token> --post-data='' http://<jenkins.server>/safeExit
    quiet down
    wget --user=<user> --password=<api-token> --post-data='' http://<jenkins.server>/quietDown
    cancel quiet down
    wget --user=<user> --password=<api-token> --post-data='' http://<jenkins.server>/cancelQuietDown
    restart
    wget --user=<user> --password=<api-token> --post-data='' http://<jenkins.server>/restart
    safe restart
    wget --user=<user> --password=<api-token> --post-data='' http://<jenkins.server>/safeRestart

    RemoteAPI (curl)

    curl コマンドを使って停止する場合は以下のようになります(推奨)。

    exit
    curl -X POST -u <user>:<api-token> http://<jenkins.server>/exit
    safe exit
    curl -X POST -u <user>:<api-token> http://<jenkins.server>/safeExit
    quiet down
    curl -X POST -u <user>:<api-token> http://<jenkins.server>/quietDown
    cancel quiet down
    curl -X POST -u <user>:<api-token> http://<jenkins.server>/cancelQuietDown
    restart
    curl -X POST -u <user>:<api-token> http://<jenkins.server>/restart
    safe restart
    curl -X POST -u <user>:<api-token> http://<jenkins.server>/safeRestart

    Jenkins CLI

    Jenkins CLI を使っても同様のことが行えます。

    認証方法1: -auth パラメータを使用

    java -jar jenkins-cli.jar -s http://<jenkins-server>/ -auth <user>:<api-token> <command>

    認証方法2: 環境変数を使用

    export JENKINS_USER_ID=<user>
    export JENKINS_API_TOKEN=<api-token>
    java -jar jenkins-cli.jar -s http://<jenkins-server>/ <command>
    exit
    java -jar jenkins-cli.jar -s http://<jenkins-server>/ -auth <user>:<api-token> shutdown
    safe exit
    java -jar jenkins-cli.jar -s http://<jenkins-server>/ -auth <user>:<api-token> safe-shutdown
    quiet down
    java -jar jenkins-cli.jar -s http://<jenkins-server>/ -auth <user>:<api-token> quiet-down
    cancel quiet down
    java -jar jenkins-cli.jar -s http://<jenkins-server>/ -auth <user>:<api-token> cancel-quiet-down
    restart
    java -jar jenkins-cli.jar -s http://<jenkins-server>/ -auth <user>:<api-token> restart
    safe restart
    java -jar jenkins-cli.jar -s http://<jenkins-server>/ -auth <user>:<api-token> safe-restart

    まとめ

    いかがでしたでしょうか。改めて内容をまとめます。

    Jenkinsの起動、停止、再起動の方法は次のパターンに分類されます:

    • Jenkins 環境での操作
      • Linux や Windows にインストールされているJenkinsを直接操作します。
      • Linux では systemd(systemctl)を使用します。
    • Jenkins 画面での操作
      • Jenkinsにログインして操作を行います。
    • Jenkins のリモート操作
      • APIやCLIを通じてリモートから操作します。
      • API トークンを使用してください(パスワードは非推奨)。

    また、Jenkinsの停止、再起動を行う際の動作は通常モードとsafeモードがあるので状況によって使い分けましょう。

    セキュリティのポイント:

    • パスワードを直接コマンドに記述しない
    • API トークンを使用する
    • 環境変数や認証情報ファイルでトークンを管理する

    参考ページ

    おすすめ書籍

    もっと深く学びたい方へ

    この記事で、Jenkinsの起動・停止・再起動のやり方は理解できたと思います。

    でも、実際の運用では「なぜこの操作が必要になったのか」「どういう状況でどの方法を選ぶべきか」という判断が求められます。

    より深い理解のために、こちらの記事もおすすめです:

    JenkinsがじわじわGitクローンできなくなっていった話 ― EFSメタデータIOPSとの闘い

    JenkinsがじわじわGitクローンできなくなっていった話 ― EFSメタデータIOPSとの闘い

    Tech
    SRE
    戦略的トラブルシュート - DECSARメソッドとは -

    戦略的トラブルシュート - DECSARメソッドとは -

    Tech
    SRE

    この記事は役に立ちましたか?

    Coffee cup

    この記事が、何かの整理につながったら

    コーヒー1杯分の応援をもらえると嬉しいです。

    ※ これは応援とは別の話ですが、

    同じようなテーマを自分の文脈で整理したい場合は、 (文章だけだと詰まりやすい人向けに) 思考整理の壁打ちという形で対話の時間も取っています。

    対話の時間について